日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の特徴
カナディアンソーラーインフラ投資法人、タカラレーベンインフラ投資法人に続いて、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の紹介です。
メリット・デメリットといった構成にしようかとも思ったのですが、単純にメリット・デメリットと言えない部分も多いので特徴という形式を取りました。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人の特徴
- スポンサーは再生可能エネルギーに特化した事業会社
- 利益超過分配は減価償却費の35%を目途
- 倒産隔離はバッチリ
- セイムボート性は少し劣るかも
- 太陽光以外にも積極的
スポンサーは再生可能エネルギーに特化した事業会社
日本再生可能エネルギーのスポンサーは再生可能エネルギーに特化したリニューアブルジャパン株式会社です、これにより開発の初期段階から携わり、かつ全てのフェーズに関与することにより、確実な開発が可能です。
と上記の様な事がホームページに書かれていますが、それを言えばカナディアンソーラーインフラ投資法人の垂直統合モデルの方に分があるかなと個人的には考えています。
利益超過分配は減価償却費の35%を目途
この点は私が重視している点です、タカラレーベンインフラ投資法人は減価償却費の10%程度、いちごグリーンインフラは約40%、日本再生可能エネルギーは35%を目途に利益超過分配を出す予定との事です、ただ2018年1月期は約20%で済んでいます(固定資産税の関係だそうです、私がTELにて確認しました)。
カナディアンソーラーインフラ投資法人はまだ具体的なパーセンテージは分かりませんが、再投資重視とホームページに書かれています。
参考
――減価償却についてはいかがでしょうか。
キャッシュマネージメントという面では、減価償却費を有効に活用しなければなりません。
原則として、本投資法人では、減価償却費の35%までを目処に、利益超過配当という形で投資資本の払い戻し(利益超過分配)を毎決算期行っていきたいと思います。
倒産隔離はバッチリ
この点はタカラレーベンインフラ投資法人にない魅力ですね。
――その他、安定性に関する仕組みなどはありますでしょうか。
本投資法人オリジナルの運用ストラクチャーがございます。
本投資法人の運用ストラクチャーは、スポンサーが組成した本投資法人専用のオペレーターSPCが、本投資法人が保有する全ての再生可能エネルギー発電所を賃借したうえで発電事業を行います。オペレーターSPCは倒産隔離されており、本投資法人が保有する再生可能エネルギー発電所の賃借と発電事業のみを行うため、他の事業の影響、スポンサー(オペレーター)のクレジットリスクを受けるといった心配がありません。
セイムボート性は少し劣るかも
カナディアンソーラーインフラ投資法人は約14%(オンラインセミナーで聞いた)、タカラレーベンインフラ投資法人14.2%、日本再生可能エネルギーは4.95%、いちごグリーンインフラ投資法人は21.1%この点はタカラレーベンインフラ投資法人は少し劣る気がしますね。
セイムボート性については過去記事「セイムボート出資と利益相反」をご覧いただければ幸いです。
日本再生可能エネルギー
タカラレーベンインフラ投資法人
いちごグリーンインフラ投資法人
太陽光以外にも積極的
ホームページやインタビューで太陽光以外の発電についても言及されています
――再生可能エネルギーといいますと他のエネルギーも考えられますが、今後の計画はいかがでしょうか。
太陽光発電以外では、風力発電やバイオマス発電が対象となってくると思います。
スポンサーが開発中の風力発電設備に関しては、商業運転開始の見込みは2022年になる予定です。
また、風力発電は、開発規模も大きくなりますので、環境アセスメントの実施に向けた手続きを段階的に進めております。また、風況調査を1年以上は行っていく必要もあります。
スポンサーのパイプラインから、本投資法人のポートフォリオに組み入れるタイミングはまだ先になります。
――バイオマスの事業化する実現に関してはいかがでしょうか。
スポンサーが進めている広島県におけるバイオマス案件については、設備認定取得後、事業計画の具体化を関係者間で進めているところです。
まとめ
私ロドスタ個人的には日本再生可能エネルギーインフラ投資法人、悪くはないと思うのですが、私自身の好みで言うと、カナディアンソーラーインフラ投資法人、タカラレーベンインフラ投資法人につぐ3番手位の位置づけですね、値段が安ければ多少買おうかなとは考えています。
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