maneo(マネオ)で遅延発生
もうすでにご存じの方も多いと思いますが、ソーシャルレンディング業界No1のmaneo(マネオ)で昨年に続き、遅延が発生しました。
昨年の遅延案件については以前の記事「maneo(マネオ)の延滞事例を振り返る」でまとめていますので、宜しければお読みください。
遅延発生案件
2018年3月2日にmaneo(マネオ)から【延滞発生に関するご報告】というタイトルのお知らせがありました、引用させて頂きます。
投資家の皆様へ
いつもmaneoをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
この度、下記融資案件につきまして、2018年2月28日の元利金の未回収が発生いたしましたので、対象ファンドの詳細と今後の債務者からの回収、投資家の皆様への分配について、
以下のとおりご報告させていただきます。
なお、下記対象ファンド以外の全ファンドにつきましては、2018年2月28日の約定返済は回収済みであり、延滞等は発生しておりません。
1.融資案件の概要
ローンID 3247
貸付実行日 2016年4月28日
融資金額 15,000,000円
最終返済日 2018年7月30日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=713
残高 4,187,464円
ローンID 5235
貸付実行日 2017年3月15日
融資金額 10,000,000円
最終返済日 2019年6月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=1790
残高 7,391,981円
ローンID 5536
貸付実行日 2017年4月12日
融資金額 5,000,000円
最終返済日 2019年6月28日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=1944
残高 3,695,983円
ローンID 7206
貸付実行日 2017年9月27日
融資金額 10,000,000円
最終返済日 2019年12月30日
URL https://www.maneo.jp/apl/fund/detail?fund_id=2865
残高 9,646,639円
本件融資は全て、「maneoの虎」として募集いたしました。
それぞれ分割返済の約定で融資を実行し、債務者より2018年1月29日まで遅滞なく返済を受けてまいりました。
2.経過および回収の見込み
対象ファンドの債務者であるBM社とBY社は、ラーメン店運営会社で、経営者が同一のグループ会社であります。
グループは3法人にて、ラーメン店を8店舗経営しております。経営者はこの道約25年の業界精通者で、事業を徐々に拡大させてきましたが、うち3店舗については、昨年12月頃より急激に売上が減少しており、2月末に閉店することになりました。
グループにはmaneo社以外の債務もあり、一旦資金繰りを整理したいと申し出がありました。
詳細は確認中ですが、2月末の返済は不可能であるとの連絡を受けました。
経営者は、今後、採算店舗にて営業を継続し、その収益から返済を続けていく意向です。
返済の実現性や期間等の見込みについては、次回以降のご報告とさせていただきます。
債権者として、今後も引き続き状況把握に努め、回収を試みてまいります。
なお、本件は、募集させていただいた内容のとおり、不動産担保などの保全がない案件となっており、回収は採算店舗からの収益がその返済原資となります。
3.今後の状況報告について
該当投資家の皆様には、
① 3月8日を目途に、再度、状況のご報告をさせていただきます。
② 回収の進捗状況等につきまして、①以降、定期的にメールにてご報告いたします。
③ 個別店舗ごとの状況や実態についても、併せてご報告してまいります。
該当しない投資家の皆様には、
① 「マーケット情報」ページの「事業性ローンデフォルト発生金額 推移」にて状況報告をさせていただきます。
② また、①に加えて状況報告することが適当と考えられる事項が生じた場合には、
「お知らせ」にてお伝えさせていただく予定です。
今回も2月28日の返済日遅れから3月2日の延滞公表ですから、前回同様maneo(マネオ)は投資家への説明責任を果たしたと言えるでしょう。
私ロドスタの予測
返済計画の見直し、場合によっては民事再生や調停などもあるのではと予測しています、民事再生の場合だと、2割前後の返済率も覚悟した方が良いかも知れません、無担保なので投資家に取って厳しい結果が予測されます。
もちろん私も将来を正しく予測できる訳ではないので、あくまで予測です。
私ロドスタの1つの杞憂
これは私の杞憂だとは思うのですが、今回の案件、借手の特定をしようと思えば不可能ではないと思います、ただ我々投資家は借手に対して直接、返済の請求や連絡は出来ない事となっています。
上記の事を我々投資家は承諾した上で投資していますので、直接連絡する事や、SNSや匿名掲示板への不用意な書き込みも絶対にやめましょう、関連法規で罰せられることも考えられますし、ソーシャルレンディング業界の未来にも悪影響を及ぼす事は間違いないでしょう。
念のためmaneo(マネオ)の匿名組合契約約款を見てみましょう。
第5条(本営業の遂行)
3 本営業は、営業者の判断において行い、営業者は、本営業の遂行につき、本約款に明示的に定める場合を除き、本匿名組合員の同意を要しないものとします。 また、本匿名組合員は、本約款に明示的に定める場合を除き、本営業の遂行に 一切の関与をすることはできないものとします。本匿名組合員は、訴訟上、訴 訟外を問わず、本借入人及び保証人に対して、直接本貸付契約に基づく貸付金 の返済その他の請求又は連絡をしないものとします。
参照 maneo株式会社ローンファンド匿名組合契約約款 :https://www.maneo.jp/common2/pdf/legal/current/009.pdf
まとめ
私自身は幸いなことに、上記案件には投資してないのですが、maneo(マネオ)2件目の遅延案件ですので、今後の行方は気になります、maneo(マネオ)初の貸倒れ(元金毀損)になるかどうか見守っていきたいと思います。
ただ、まずはmaneo(マネオ)のこの情報公開の姿勢は好感が持てますね。
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なんだかんだいっても、担保有りの方が良いなと
再認識させられる事案ですね。
仮に不動産担保LTV70%だと担保処分した場合には
全額回収できるのでしょうか?
地域によって違うのでしょうが全くの未経験なもので
気になりますね。
なんやかんやで担保ありの方が良いですね。
LTV70%でも地域に寄っては、売れやすいとか、売れにくいとか、マンションなら売りやすいとか、また不動産市況の悪化なども考えられます。
本当の田舎とか、シャッター通りの商店街とか、実質売れないケースはあるでしょうし。
ど田舎のパチンコ屋の担保価値とかかなり危険だと思います。
一律に大丈夫とは言えないでしょうね。
しかし都会特に都内で70%あれば概ね大丈夫じゃないでしょうか、勿論都内でもピンキリですが。