LENDEXは何故黒字決算なのか?
LENDEXの決算が発表されましたね、サービス開始して間もないのに黒字決算となっていました、なぜ黒字決算なのか?
結論から言うと、私も分からないのですが、推測してみました。
LENDEXからは上記の貸借対照表しか公表されてないです、損益計算書は公開されてないです、悪い訳ではないですよ。
貸金業の損益計算書の見方
実際の例を出して貸金業の損益計算書を見てみましょう、例として登場するのは東証一部上場企業の不動産担保ローンのアサックスさんです、アイフルにしようかとも思いましたが、アイフルは連結決算でクレジットカードなどもあり少し複雑なのでやめときました。
2017年48期の有価証券報告書から
番号とか青い部分などは私が編集しています。
参照 アサックス:https://www.asax.co.jp/ir/irshiryo.html
上記をわかりやすくする為に以下の様に簡略化しました、分かり易くするために、かなり単純化してます、厳密には上記の損益計算書を見てください。
① |
営業収益 |
6,261,374 |
利息収入 製造業とかの売上にあたる |
② |
営業費用 |
2,025,291 |
経費 |
③ |
営業利益 |
4,236,082 |
本業での儲け |
④ |
営業外収益 |
1,452 |
|
⑤ |
営業外費用 |
5 |
|
⑥ |
経常利益 |
4,237,529 |
企業の実力 重視する人多い |
⑦ |
特別利益 |
53 |
|
⑧ |
特別損失 |
4,824 |
|
⑨ |
税金 |
1,492,138 |
|
⑩ |
純利益 |
2,740,620 |
税金支払い後の利益 |
|
|
|
単位(千円) |
①の営業収益は一般企業でいうところの売上ですね貸金業だとメインは通常は利息収入です、②の営業費用は人件費とか広告費の経費です、①営業収益ー②営業費用で③の営業利益になります、ある意味本業での儲けと言えます。
営業外収益・営業外費用とは
分かり易い説明があったので引用させて頂きます。
🔹商売のサイクルから外れているが平常時の活動から生まれる収益 → 営業外収益
🔹商売のサイクルから外れているが平常時の活動から生まれる費用 → 営業外費用
売上高や仕入費用のように商売から生まれた収益・費用ではないですが、平常時の活動から生まれ毎年のように見られる損益のことを営業外収益・営業外費用といいます
参照 ストーリーとアートでみがく会計力 :http://ceruleanart.net/non-operating-income
③営業利益+④営業外収益-⑤営業外費用=⑥経常利益になります、経常利益を文字通り経常(平常なら)の利益として重視されます。
特別利益・特別損失とは
またまた先ほどのブログから引用させて頂きます。
🔹臨時
→その企業にとって、毎年は発生しないような収益・費用
🔹巨額
→その企業の業務の中で、普通は発生しえない規模の金額のこと
参照 ストーリーとアートでみがく会計力 :http://ceruleanart.net/non-operating-income
最近だと積水ハウスが地面師から63億円騙し取られたようなケースですね、普段ないような事で金額も巨額だったりするケースです、リストラ費用とかも該当しますね。
⑥経常利益+⑦特別利益-⑧特別損失=税引き前利益
税引き前利益-⑨税金=⑩当期純利益
以上となります。
ちなみにこの純利益が貸借対照表の利益剰余金合計と関わってきます、左の数値は前期数値です
参照 アサックス:https://www.asax.co.jp/ir/irshiryo.html
前事業年度利益剰余金合計26,088,904千円に今期純利益2,740,620千円を足すと28,829,524千円、今期利益剰余金合計28,334,884千円にはならないですね、アサックスは配当を494,640千円出してるのでその分を引かないといけません、つまり26,088,904千円+今期純利益2,740,620千円-配当494,640千円=28,334,884千円、バッチリあいましたね。
LENDEXの黒字
それで本題に戻りますが、ここからは私の推測になりますが、LENDEXの損益計算書は公開されてないのですが、LENDEXの純利益は20,767千円と記載されてます。
恐らくですが、営業収益を匿名組合預り金246,310千円にLENDEXの取り分5%としても12,315千円ですので、純利益20,767千円にはとどかないです、つまりなにかの特別利益等があったのかなと私ロドスタ推測しています。
① |
営業収益 |
|
まだ少ないはず、246,310千円×5%としても12,315千円 |
② |
営業費用 |
|
経費 ここは少ない可能性ありますね。 |
③ |
営業利益 |
|
|
④ |
営業外収益 |
|
|
⑤ |
営業外費用 |
|
|
⑥ |
経常利益 |
|
|
⑦ |
特別利益 |
|
なにかあったかも? |
⑧ |
特別損失 |
|
|
⑨ |
税金 |
|
|
⑩ |
純利益 |
20,767 |
税金支払い後の利益 |
|
|
|
単位(千円) |
自己資本比率も純資産116,410÷(資産合計402,643-匿名組合預かり金246,310+長期預り金8,011)=78.5%でかなり高いですね、ソーシャルレンディング事業者の場合そのビジネスモデルから自己資本比率出すときは匿名組合預り金を引いた方が良いでしょう、預り金も引いた方が良い気もしますが、上記計算で出しました。
匿名組合預り金はソーシャルレンディング事業者からすると、責任持つ必要がないので、自己資本比率出す場合は引いた方が自然でしょう、オーナーズブックの親会社、ロードスターキャピタルも引いてますしね、注釈はついてますけどね。
まとめ
私ももちろん、LENDEXの損益計算書を見てる訳ではないので、分からないのですが、なんとなくでも純利益の計算の仕方が読者の方にも分かれば、良いかなと思い記事にしてみました。
LENDEXの純利益20,767千円も上記で書いた様な、計算をして導きだされた物だと分かれば投資判断の一助になると思います。
LENDEXが悪いって訳ではもちろんないです、純利益2,000万もあれば普通のサラリーマンの年収分位は納税してるでしょうしね、赤字より黒字の方が良いですから。
貸借対照表だけとは言っても、官報公告の貸借対照表よりは全然開示項目も多いですし、自己資本比率も高いです、LENDEXは後は実績、歴史が必要かもしれませんね。
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