瀧本憲治さんの著作「セカンドマネーを創りなさい!」
今回の記事はmaneo(マネオ)の社長瀧本憲治さんの著作「セカンドマネーを創りなさい!」を読んだので読書感想文を書いてみようと思います。
「セカンドマネーを創りなさい!」は5章構成
瀧本憲治氏の著作「セカンドマネーを創りなさい!」は2013年1月25日初版で全部で5章から構成されています、各章のタイトルは以下の通りとなっています。
ちなみに時間軸は多少前後します、1章から順番に時間軸が流れていくわけではないです。
1章 「金持ち父さん 貧乏父さん」から学んだこと学べなかったこと
2章 「インカムゲイン」vs「キャピタルゲイン」★「時間」を味方にするのか、「運」に頼るのか
3章 ファイナンス村の住人になってみた ★何も知らないでファイナンス村に飛び込んだ私
4章 「天下の回りもの」のはずのお金の流れが止まっている現状を打破
5章 お金に対する才能を目覚めさせよう! ★起業家になろう!起業家を応援しよう!
1章 「金持ち父さん 貧乏父さん」から学んだこと学べなかったこと
瀧本憲治社長はロバートキヨサキ氏の「金持ち父さん 貧乏父さん」にかなりの影響を受けています、年に1度は読み返すように勧めたいとも著書のなかで書いています、本当に偶然なのですが、私ロドスタが2017/10/8に「金持ち父さん貧乏父さん ソーシャルレンディングブログ流」と題して書いていたので、ちょっと私も驚きました。
1章に関しては、瀧本憲治氏による、「金持ち父さん 貧乏父さん」の要点解説となっています、不労所得の概念や、働いても働いても資産が増えないラットレース、そのラットレースから抜け出す方法などが書かれています。
瀧本憲治氏は金持ち「金持ち父さん 貧乏父さん」で学べなかったこととして
“具体的に、投資を始めるにはどうしたらよいのか?について学べませんでした。”
と著書の中で述べています。
また1章の中で、瀧本氏本人が2005年に市場価格1億8000万のビルを8,000万円で買い1週間後に1億6000万円で転売したことや、300万円の自己資金で25億円の不動産を16億円で購入したことを本人が書かれています。
2章 「インカムゲイン」vs「キャピタルゲイン」★「時間」を味方にするのか、「運」に頼るのか
2章に関しては、インカムゲインとキャピタルゲインの違いについて書かれています、私ロドスタが2章で印象に残っている言葉で、瀧本憲治氏は「金持ち父さん 貧乏父さん」をもじって「インカム母さん キャピタル倒産」と表現することがあると書いてるのですが、女性は種全体の保存の為に「安定」「守り」を重んじるために、一般的に安定志向が強い、男性は「自分のDNAを残す」とういう本能から敵やライバルと闘い、自分の身と地位を守り、その力を誇示する必要がある、その様な本能が働くために、こと「お金」に対しては「一攫千金」に走りやすいと瀧本氏は分析されてます。
要するに女性はインカムゲインで着実に資産を増やす、男性はキャピタルゲイン狙って倒産すると、洒落を言っている訳ですね、瀧本憲治氏なかなかのネーミングセンスです。
この章で瀧本氏は自身が20代の頃に株式投資で400万円のお金を失ったことを告白されています、またUBIには社員向けに不動産購入資金の融資制度があり、この制度を利用し3歳年下の入社6-7年のIさんはマンションを2件持ってる、このことに触発された瀧本氏はキャピタルゲイン→インカムゲイン投資へ目覚めます。
住宅ローンvs資産ローン
2章のなかに”住宅ローンvs資産ローン”という言葉がでてきます、私ロドスタは2章のキーワードだと思いました、資産ローンとは受け取り賃料をもたらしてくれる資産(不動産)を買うために借りたローンを資産ローンと呼び、家賃というインカムゲインが収入として入ってくれると、心に余裕ができる。
一方住宅ローンは、会社から社員が羽ばたけないようにする「見えない鎖」と瀧本氏は呼んでいます。
同じ借金でも「住宅ローン」と「資産ローン」があり、明らかに「資産ローン」の方が優れていると説明しています、「金持ち父さん 貧乏父さん」でいうところの
“資産は私のポケットにお金を入れてくれる 負債は私のポケットからお金をとっていく”
金持ちは資産を手に入れて、中流以下の人は負債を手に入れ、資産だと思いこむ、大切なのは資産と負債の違いを知り、資産を買わなければならないと言うことです。
瀧本氏は2章の締めくくりに以下の様なことを述べています
キャピタルゲインは「運」に頼る部分が大きい投資です。「運」に頼るよりも「時間」を味方にするほうが何倍もたやすく、何十倍も確実にプラスの利益を生む。
私ロドスタも同意するところです。
3章 ファイナンス村の住人になってみた ★何も知らないでファイナンス村に飛び込んだ私
3章では瀧本氏がセブンイレブンを辞めてから、親の会社に入り、親とケンカして親の会社をクビになり(現在は和解済み)、中小企業診断士や米国公認会計士の資格をとるも、ごはんが食べれなく、警備業を起業する友人から誘いを受け、瀧本氏が役員として警備会社に入ったことが書かれています、ガードマンの派遣の様なことをしていたそうです、警備業は仕事をとってくるのは比較的かんたんだが、人材を集めるのが難しいと瀧本氏は書かれています、ガードマンが用意できない時は、仕事を取ってきた瀧本氏みずから夜勤のガードマンをしたとのことです。
ガードマンの仕事は辛かったと書かれていますが、瀧本氏はここで
「この仕事は人材派遣業だ。ピンハネだ。ピンハネは、自分は動かずにチャリンチャリンとお金が入ってくるわけだ。こりゃーいいな」
瀧本憲治氏の「セカンドマネーを創りなさい!」より
と思い「究極のピンハネは銀行」と気づき、ファイナンス村に行きたいと思い、木村社長に直談判しUBIに入社しました。
木村社長とは、現在maneo(マネオ)のロゴにもある「やってみなわからん!やったことしか残らん!」を座右の銘とする方です、在日2世で不動産業やガス管埋設、パチンコ事業などで1代で財をなした方です。
瀧本氏は入社したUBI社でもメキメキ頭角を現します、色々なことにチャレンジをされます、そのチャレンジができたのもインカムゲインによる余裕があったからと述べています。
4章 「天下の回りもの」のはずのお金の流れが止まっている現状を打破
4章では瀧本氏とmaneo(マネオ)の創業者妹尾 賢俊氏が出会います、出会いはUBI社が開催してる勉強会で、ソーシャルレンディングに興味を持っている瀧本氏が熱心に妹尾氏に質問をします、2011年の2月のことです、瀧本氏は妹尾氏と3月後半に食事の約束をしたのですが、妹尾氏からはそれより早く連絡がありました、東日本大震災が原因です、当時のmaneo(マネオ)は大きな飲食会社が99%の株式を持っていたが、東日本大震災の影響で売上が落ちるのは間違いないので、maneo(マネオ)株の売り先を探していました、maneo(マネオ)創業者の妹尾氏は瀧本氏にUBI社でmaneo(マネオ)の株を5,000万円で買ってほしいとお願いし、瀧本氏が承諾しました。
瀧本氏は当時のmaneo(マネオ)の個人と個人の貸付は限界があり、実際投資家にも損をさせているケースも散見されたため、個人への融資ではなく法人への融資に切り替えました、UBIで法人への融資のノウハウを得ているので、それをmaneo(マネオ)に注入した訳です。
間接金融から直接金融へ
銀行がリスクをとり融資をしないので、日本の経済は停滞しています、それを直接金融で改善したいと瀧本氏は主張されています。
瀧本氏自身もTMKmaneo2というIDで、maneoの案件に投資していると書かれています、法人口座を開かれているそうです。
5章 お金に対する才能を目覚めさせよう! ★起業家になろう!起業家を応援しよう!
5章では成功する起業家はとにかく実行力のある人であり、起業家が世の中を改良し、雇用を生み経済を活性化させると瀧本氏は述べています、その起業家が頼りにする資金調達先であるベンチャーキャピタルや株式市場は今では、そのあり方を問われているとも主張されています。
上場して5億円の増資をしたが、上場コストに年間5,000万円かかる例をだして、現在の株式市場のあり方を問うています、インターネットの出現で株式市場に変わる新しいカタチを作ることも可能であるとも述べています、ここでも”直接”がキーワードです。
ロドスタの感想
私ロドスタがmaneo(マネオ)社長、瀧本憲治氏の「セカンドマネーを創りなさい!」を読んで感じたのは。
- 瀧本氏は木村勝男氏に心酔している。
- 瀧本氏のUBIでの活躍がmaneo(マネオ)の経営に生きている。
- 瀧本氏はコミュニケーション能力も高く、人脈も凄い。
-
「金持ち父さん 貧乏父さん」はやはり名著
- 瀧本氏は新しい事にも積極的にチャレンジする。
- 新しいチャレンジは会計知識を活かして安全マージンを充分に取る。
「セカンドマネーを創りなさい!」は2013年の1月が初版なので、その後変更になった点などもありますが、投資の哲学的な部分は不変でもあるので、非常に役立ちます、またmaneo(マネオ)に5,000万円ほど投資しているので、瀧本社長の人となりを少しでも本を通して理解できた点は良かったと思います。
瀧本憲治氏の著作は決してmaneo(マネオ)の露骨な宣伝ばかりではないので、みなさまにも是非一読をお勧め致します、瀧本氏は「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んでなくても理解できると著書の中で書かれてますが、先に「金持ち父さん 貧乏父さん」を読んでおいた方が理解は深まると思います。
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