【読書感想文】投資家が「お金」よりも大切にしていること
今回は読書感想文シリーズです、紹介するのはひふみ投信のファンドマネージャーである藤野英人氏の”投資家が「お金」よりも大切にしていること”です。
一言でこの本を説明すると、ひふみ投信のファンドマネージャーである藤野英人氏の”お金の本質とは何かの結論を一冊に凝縮した本”と言う事になると私ロドスタは思います。
目次
はじめに
あなたがペットボトルに支払った「150円の行方」
第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目(8割の学生が「お金儲け=悪」
日本人は世界一ケチな民族 ほか)
第2章 日本をダメにする「清貧の思想」(バットマンはなぜ「かっこいい」のか?
日本のヒーローは…公務員 ほか)
第3章 人は、ただ生きているだけで価値がある(経済って、よくわからない…
残業250時間の「ブラック企業」 ほか)
第4章 世の中に「虚業」なんてひとつもない(日本人は仕事も会社も同僚も、あまり好きではない
「会社」とは何か? ほか)
第5章 あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの「投資家」だ(投資は、「お金」ではなく「エネルギー」のやり取り
エネルギーの8要素 ほか)
はじめに あなたがペットボトルに支払った「150円の行方」
藤野英人氏が、あなたがペットボトルに支払った「150円の行方」という質問をされています、答えは。
ペットボトルの背後には、何万人の人が見え、150円が無限に広がっていくと書かれています。
第1章 日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目
この章では統計やアンケートから日本人のお金感を書いています、諸外国と比べて寄付が少ない事などをあげ以下の様に述べています。
- 日本人はお金に対して良いイメージを持っていない。
- 日本人は投資や消費をする訳でなく「お金」そのものが好き。
- 日本人は真面目の意味を履き違えてる。
ちなみにこの章の最後のページをキチンと覚えておかないと、本の内容とタイトルと最終章の最後のページがリンクしないです。
第2章 日本をダメにする「清貧の思想」
アメリカのヒーロー
スパイダーマンは学生、バットマンは大富豪の慈善事業化、アイアンマンは巨大軍需企業の御曹司。
日本のヒーロー
ウルトラマンの科学特捜隊は国際科学警察機構の下部組織で公の機関、宇宙刑事ギャバンも警察官、あぶない刑事、スケバン刑事、遠山の金さん、大岡越前も公の人、公務員。
どうしてこの様な違いが生まれるのかと言う理由を藤野英人氏は「清貧の思想のまちがった解釈」と書かれています。
お金持ちは何か悪いことをしている、それは嫌なので貧しくても正しい”清貧”を目指すのが日本人と分析しています、そこで藤野氏は(間違って解釈された清貧の思想)ではなく、清らかで豊かになることを目指す「清豊(せいほう)の思考」を考えるべきと仰れれています。
第3章 人は、ただ生きているだけで価値がある
消費も経済活動
なにかを生産したり、労働する事だけが経済活動ではない、なにも出来ない赤ちゃんも、おむつやベビー服を消費する事で、おむつの製造会社などのベビー用品関連企業に貢献している、赤ちゃんが居ないと存在できない会社はゴマンとある。
そういう意味で「人は、ただ生きているだけで価値がある」と結論づけられています。
ブラック企業を産み出すのは私達消費者である
金沢東京間を3,500円で運行する深夜ツアーバスの7名死亡事故の例をだしなから、私達消費者が過度なサービスを要求する事がブラック企業を産み出してると結論づけられています。
第4章 世の中に「虚業」なんてひとつもない
ゾゾタウンを運営するスタートトゥディやサイバーエージェント、アップルなどの例を出して、個人にも真面目な人、不真面目な人が居るように、法人にも「真面目な企業」、「不真面目な企業」があると藤野英人氏と仰り、続けて、「不真面目な企業」だからと言って存在価値がないわけはないと言われ、”世の中に虚業はない”と断言されています、提供する商品なりサービスがあり、それを受け入れるお客さんがいる限りその仕事や会社には価値があると言われています。
第5章 あなたは、自分の人生をかけて社会に投資している、ひとりの「投資家」だ
藤野氏はこの章でトイレの清掃のおばさんを「すごい投資家」だと書かれています、非常に一生懸命に効率も考えながらトイレを清掃するオバサンが何故「すごい投資家」なのかと言うと。
トイレのきれいな社会は良い社会であり、その実現にささやかながら大きく貢献し、給料だけでなく、世の中から感謝され、いろんなお返しを貰っているからと書かれています。
上記の様な例をだされ、お金を投資する事だけが投資ではない、投資とは「明るい未来をどうつくるか」と言う話であり、「社会と向き合う」きわめて社会的な行為と定義されています。
まとめ
私も”はじめに”を読んだ時点で引き込まれ一気に読み進めました、あとは”清貧の思想”の間違った解釈、ここも非常に共感を持ちましたね。
私もバンコクにも5年住みましたが、いわゆる日本の”清貧の思想”は私もちょっとオカシイと思いますね。
“金持ちは悪いことしてお金稼いでて、薄情で冷たい、貧乏な人は清く正しく優しさも持ち合わせてる的な風潮”、誤解を恐れずに言うと”ほとんど逆、傾向の話すると完全に逆”ですよ。
サラ金で低所得者層を何十年も観察し、海外にも住んだ私から見ても、傾向の話ですよ、例外は勿論ありますけど、まず逆これは間違いない。
ひふみ投信 の最高投資責任者、藤野英人氏の”お金”、”投資”に対する哲学的なお話です、ほとんど自社商品の広告などはないですし、藤野英人氏の社会に対する目、本質的に物事を考える姿勢に大きく感銘を抱きました、初版は2013年ですが、特に読むのにタイミングは関係ない類の本なので、今から読んでも全く古さなどはないです、おすすめ本です、若い方でも全然OKです、学生さんにもお勧めです。
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清豊はいいですね。
アマゾンで注文しました。
近年は、ネットの影響で本をまったく読まなくなりました。
ブラック企業を生み出すのは消費者というのは違うと思いますが。
まあ原文を読んでないので。
コメントありがとうございます。
>ブラック企業を生み出すのは消費者というのは違うと思いますが。
確かに、それだけではないと思いますが、消費者が産み出してる側面はあるのかなと思います。